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Avemar(アベマー)

アベマー(Avemar)
アベマーは小麦胚芽をサッカロマイセス セレヴィシエという酵母菌で発酵し、その発酵物の濾過液をフリーズドライで乾燥して粉末にしたものです。
アベマーの抗がん作用の活性成分は、メトキシ置換ベンゾキノン類(methoxy-substituted benzoquinones)と呼ばれ、様々な抗がん作用があり、アベマーはこの抗がん作用のあるメトキシ置換ベンゾキノン類を濃縮し、一定の含量に調整してあります。

アベマーの抗がん作用について
アベマーの抗がん作用に関しては数多くの研究論文が発表されています。 アベマーは天然の多数の活性成分を持っているため多彩なメカニズムで抗がん作用を発揮することが報告されています。
1)がん細胞は正常細胞の10~50倍もグルコース(ブドウ糖)を取り込みます。グルコースを多く取り込むがん細胞ほど増殖が早く、転移を起こしやすいがん細胞と言えます。 アベマーはがん細胞のグルコースの取り込みや嫌気性解糖系を阻害することによってがん細胞の増殖を抑制します。
2)PARPはNADのADP-リボシル基を核タンパク質に転移・重合させる酵素で、損傷を受けたDNAを修復する際に必要な蛋白質です。がん細胞はPARP蛋白の量が多いためDNA修復活性が高く、DNA損傷によって細胞を殺すタイプの抗癌剤が効きにくくなっています。アベマーの持つPARP活性を阻害する作用は、がん細胞のDNA修復力を低下させて、アポトーシスを起こしやすくし、抗がん剤が効きやすくする効果があります。

3)正常な細胞は表面にMHC-1という分子をもち、それによってナチュラルキラー細胞(NK細胞)が攻撃しないようにサインをだしています。がん細胞もこの分子を表面につけNK細胞の攻撃を回避して身を守っているのですが、アベマーはがん細胞がこの分子を表面につくらないようにしかけ、NK細胞の攻撃を促します。がん細胞やウイルス感染細胞でもMHCクラスI分子が発現しているとNK細胞は認識できないためNK細胞からの攻撃を受けません。 アベマーはがん細胞のMHC-1の発現を抑制し、NK細胞の認識を助ける作用があることが報告されています。
4)がん組織は血管ができないと1mm以上の大きさに成長できません。したがって、がん細胞は自分を養う血管を新生して増大しようとします。この新生した腫瘍血管は正常な血管と異なり、ICAM-1という接着因子の発現が低下していると言われています。ICAM-1はマクロファージやリンパ球などの免疫細胞が血管から出てがん細胞へ移行するときに必要です。アベマーは腫瘍血管の低下したICAM-1の発現を高めて、マクロファージやリンパ球ががん細胞を攻撃するのを助けます。

多くの臨床試験によって、アベマーは標準治療と併用して、副作用を軽減し抗腫瘍効果を高めることが示されています。アベマー単独でもがん細胞の増殖を抑える効果や免疫力を高める効果など複数の作用機序で抗がん作用を発揮します。
人の癌治療の例では、大腸がん、悪性黒色腫、乳がん、肺がん、頭頸部腫瘍、小児がん多くのがんでアベマーの効果が検討され、その有効性が多数報告されています。
ヨーロッパの国々では、アベマーは『Dietary Food for Special Medical Purposes or for Cancer Patients(特殊な医療用途あるいはがん患者向けの栄養補助食品)という分類に入っています。
このアベマーの動物への適応はまだまだこれからであり、未知の部分もあります。アベマーは癌治療のためのサプリメントではありますが、適応には他の治療法との相性、そして大切なのは、動物との相性テストなどで問題なく使用できるかを十分に判断して使用することが重要でしょう。
このアベマーは、ある種のビタミン剤とは併用はできません。


低用量ナルトレキソン療法(LDN)


ナルトレキソンは、1963年に合成された、オピオイド受容体拮抗薬に属します。この薬は人においてFDAにより麻薬中毒治療薬やアルコール依存症治療薬として認可され、獣医領域では犬や猫の行動療法の治療薬として使われています。米国ペンシルバニア大学のDr.Ian Zagonはナルトレキソンが細胞の成長に影響すること、また低用量のナルトレキソンが内因性のエンドルフィンの産生を増大することを発見しました。同時期、ニューヨークのDr.Bihariはエイズ患者がエンドルフィンレベルが正常の20%以下であることを発見し、その後、エイズを始め、癌、自己免疫性疾患など様々な病態をLDNで治療しました。低用量のナルトレキソンを投与することでエンドルフィンの産生を2~3倍に増大させます。これにより、細胞増殖の抑制(癌の抑制)、創傷治癒の促進、炎症の抑制(自己免疫疾患の改善)などの変化を起こします。
LDNの効果が期待できる疾患としては、人に置いて肺気腫、子宮蓄膿症、猫エイズ、自己免疫性皮膚疾患、潰瘍性大腸炎、ウイルス感染など、そして、効果が期待できる癌としては、膀胱がん、乳がん、大腸直腸がん、肝臓癌、リンパ性白血病、リンパ肉腫、悪性黒色腫、多発性骨髄腫、卵巣癌、膵臓ガン、前立腺癌、腎細胞がん、咽頭癌などがあります。
上記以外にこのLDNは、αリポ酸点滴療法と併用すると肝硬変や腎不全のような変性性疾患に有効な手段となりえます。
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動物の放射線被曝対策