治療内容

治療内容

ホモトキシコロジー療法

ホモトキシコロジー療法では病気を引き起こす毒素のことをホモトキシンといい、
「病気とはホモトキシンの侵入によって起こるものであり、
 身体に現れる症状はホモトキシンを排除するための自己防衛機能の発現」

と定義されています。

 身体の各組織は、日々、外的・内的ストレスから発生する毒素の排出に追われています。何らかの症状と介して体外へ排出しようと頑張っています。けれど、排出しきれない因子がそこにあると、毒素はより深いところへ押し込められていき、それが続くと、細胞の中まで毒素が入り込むことになります。なぜ、排出ができないのでしょうか?

本人の解毒器官に問題があるのかもしれません。

排出を上回るスピードで毒素が入ってくるのかもしれません。

せっかく排出しているそのための症状なのに、ただ症状を抑えるだけの対症療法の治療をした結果、見た目の症状は消えても排出の機会を失ってしまったのかもしれません。

したがって、排毒のために、整えてあげるべき環境因子や、毒素の侵入程度を考察する必要があります。そして、解毒のための経路をきれいにしたり、解毒器官をサポートしたり、細胞の活性や再生を促したり、と、症状や病変部だけを見るのではなく、全身を丸ごとケアします。薬剤形態としては、注射薬、飲み薬(錠剤、液剤)、外用(点眼、点耳、点鼻、軟膏)、など豊富にあります。

このホモトキシコロジー療法で飛びぬけて効果が高いのは急性および慢性腎不全です。SUCという3種類のホモトキシコロジーを混合したプロトコールを週2~3回注射を基本にいくつかの治療と併用するとかなり改善が見られることが多いです。

ホモトキシーコロジー療法は当クリニックで行っている治療の中心になっているものですが、病気の治療以外にも、アンチエージング(不自然な若返りを指すのではなく、無用に老化しないこと、または、健全な加齢を目指すこと)のためや、末期状態の生命の質の向上のためや、ワクチンの副作用を減らすためや、一般西洋医薬の薬用量や害を減らすためなど、幅広く活躍しています。
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ホモトキシコロジーの液剤です。

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ホモトキシコロジーの錠剤です。

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ホモトキシコロジーの注射薬です。

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ホモトキシコロジーのシャンプー、外用薬そして点眼薬です。


動物用漢方薬

当院では、体質や症状に合わせて漢方薬を併用することがあります。猫や小型犬には小粒の丸薬を、中型犬や大型犬ではカプセルを飲ませてもらいます。腫瘍、アトピー、変性性脊髄症(DM),癲癇、甲状腺機能亢進症、重度心不全、腎不全末期、クッシング症候群、免疫介在性血小板減少症などに応用しています。

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甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症に使います。

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椎間板ヘルニアや変性性脊髄症(DM)などに用います。

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癌や肉腫の治療に用います。

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副腎皮質機能亢進症の治療に用います。

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腎不全や尿漏れなどの治療に用います。


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心不全の治療に用います。




Avemar(アベマー)

アベマー(Avemar)
アベマーは小麦胚芽をサッカロマイセス セレヴィシエという酵母菌で発酵し、その発酵物の濾過液をフリーズドライで乾燥して粉末にしたものです。
アベマーの抗がん作用の活性成分は、メトキシ置換ベンゾキノン類(methoxy-substituted benzoquinones)と呼ばれ、様々な抗がん作用があり、アベマーはこの抗がん作用のあるメトキシ置換ベンゾキノン類を濃縮し、一定の含量に調整してあります。

アベマーの抗がん作用について
アベマーの抗がん作用に関しては数多くの研究論文が発表されています。 アベマーは天然の多数の活性成分を持っているため多彩なメカニズムで抗がん作用を発揮することが報告されています。
1)がん細胞は正常細胞の10~50倍もグルコース(ブドウ糖)を取り込みます。グルコースを多く取り込むがん細胞ほど増殖が早く、転移を起こしやすいがん細胞と言えます。 アベマーはがん細胞のグルコースの取り込みや嫌気性解糖系を阻害することによってがん細胞の増殖を抑制します。
2)PARPはNADのADP-リボシル基を核タンパク質に転移・重合させる酵素で、損傷を受けたDNAを修復する際に必要な蛋白質です。がん細胞はPARP蛋白の量が多いためDNA修復活性が高く、DNA損傷によって細胞を殺すタイプの抗癌剤が効きにくくなっています。アベマーの持つPARP活性を阻害する作用は、がん細胞のDNA修復力を低下させて、アポトーシスを起こしやすくし、抗がん剤が効きやすくする効果があります。

3)正常な細胞は表面にMHC-1という分子をもち、それによってナチュラルキラー細胞(NK細胞)が攻撃しないようにサインをだしています。がん細胞もこの分子を表面につけNK細胞の攻撃を回避して身を守っているのですが、アベマーはがん細胞がこの分子を表面につくらないようにしかけ、NK細胞の攻撃を促します。がん細胞やウイルス感染細胞でもMHCクラスI分子が発現しているとNK細胞は認識できないためNK細胞からの攻撃を受けません。 アベマーはがん細胞のMHC-1の発現を抑制し、NK細胞の認識を助ける作用があることが報告されています。
4)がん組織は血管ができないと1mm以上の大きさに成長できません。したがって、がん細胞は自分を養う血管を新生して増大しようとします。この新生した腫瘍血管は正常な血管と異なり、ICAM-1という接着因子の発現が低下していると言われています。ICAM-1はマクロファージやリンパ球などの免疫細胞が血管から出てがん細胞へ移行するときに必要です。アベマーは腫瘍血管の低下したICAM-1の発現を高めて、マクロファージやリンパ球ががん細胞を攻撃するのを助けます。

多くの臨床試験によって、アベマーは標準治療と併用して、副作用を軽減し抗腫瘍効果を高めることが示されています。アベマー単独でもがん細胞の増殖を抑える効果や免疫力を高める効果など複数の作用機序で抗がん作用を発揮します。
人の癌治療の例では、大腸がん、悪性黒色腫、乳がん、肺がん、頭頸部腫瘍、小児がん多くのがんでアベマーの効果が検討され、その有効性が多数報告されています。
ヨーロッパの国々では、アベマーは『Dietary Food for Special Medical Purposes or for Cancer Patients(特殊な医療用途あるいはがん患者向けの栄養補助食品)という分類に入っています。
このアベマーの動物への適応はまだまだこれからであり、未知の部分もあります。アベマーは癌治療のためのサプリメントではありますが、適応には他の治療法との相性、そして大切なのは、動物との相性テストなどで問題なく使用できるかを十分に判断して使用することが重要でしょう。
このアベマーは、ある種のビタミン剤とは併用はできません。


低用量ナルトレキソン療法(LDN)


ナルトレキソンは、1963年に合成された、オピオイド受容体拮抗薬に属します。この薬は人においてFDAにより麻薬中毒治療薬やアルコール依存症治療薬として認可され、獣医領域では犬や猫の行動療法の治療薬として使われています。米国ペンシルバニア大学のDr.Ian Zagonはナルトレキソンが細胞の成長に影響すること、また低用量のナルトレキソンが内因性のエンドルフィンの産生を増大することを発見しました。同時期、ニューヨークのDr.Bihariはエイズ患者がエンドルフィンレベルが正常の20%以下であることを発見し、その後、エイズを始め、癌、自己免疫性疾患など様々な病態をLDNで治療しました。低用量のナルトレキソンを投与することでエンドルフィンの産生を2~3倍に増大させます。これにより、細胞増殖の抑制(癌の抑制)、創傷治癒の促進、炎症の抑制(自己免疫疾患の改善)などの変化を起こします。
LDNの効果が期待できる疾患としては、人に置いて肺気腫、子宮蓄膿症、猫エイズ、自己免疫性皮膚疾患、潰瘍性大腸炎、ウイルス感染など、そして、効果が期待できる癌としては、膀胱がん、乳がん、大腸直腸がん、肝臓癌、リンパ性白血病、リンパ肉腫、悪性黒色腫、多発性骨髄腫、卵巣癌、膵臓ガン、前立腺癌、腎細胞がん、咽頭癌などがあります。
上記以外にこのLDNは、αリポ酸点滴療法と併用すると肝硬変や腎不全のような変性性疾患に有効な手段となりえます。
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αリポ酸点滴療法


αリポ酸は、別名チオクト酸と呼ばれ、1951年に生化学者レスター・リード博士により、肝臓から分離されました。αリポ酸は、細胞レベルでエネルギーを作り出す過程で、補酵素として働きます。αリポ酸点滴療法は、ニューメキシコ州立大学統合医療センター臨床教授であるBueton先生により確立されました。この療法は、αリポ酸を摂取することで、多くの炭水化物・脂肪・蛋白質という燃料を細胞内でエネルギーを増やします。これは何を意味するかと言うと、αリポ酸は癌患者などで特有の嫌気性代謝を好気性代謝に切り替えることを意味します。癌患者の体は、エネルギーを作り出すのに非常に効率が悪いのです。エネルギーを作り出すために多くのエネルギーを消耗します。
これに対して、αリポ酸は多くのエネルギーを作り出すことで、弱った細胞の機能を強化します。
このように細胞内に効率的なエネルギーを作り出すことで、筋肉運動、成長、組織の細胞修復などの仕事を使えるエネルギーを増すことができるのです。

また、αリポ酸は遺伝子レベルで、細胞に対するダメ―ジを予防する並はずれた能力を有します。
そのひとつに、放射線防御があります。1986年に、チェルノブイリ原子力発電の事故において、その周辺1000km以上の土地が低レベルから高レベルの放射性物質で汚染された際に、ロシアの科学者はαリポ酸が放射線障害に対する効果的な治療法であることを見出しました。現在、日本において人間もそして動物も放射線被曝の危険性が日に日に増しています。放射線は、DNAを切断したり、体に多くのフリーラジカルを発生させます。αリポ酸はこのフリーラジカルを消去する作用があります。
これはαリポ酸自体に抗酸化作用があるだけでなく、ビタミンC、ビタミンEそしてグルタチオンなどの他の抗酸化物質を再生しリサイクルするのです。その他には動物において、放射線治療の副作用を中和したり、人においては抗癌剤治療の副作用を軽減することが示されています。

さらにαリポ酸は体内の重金属を排泄するキレート剤(デトックス剤)として働きます。
重金属の中には、ごく少量であれば体に必要なものもいくつかありますが、過剰にたまったり、体に害のある重金属(水銀やヒ素、鉛など)が蓄積すると重大な病気になりえます。
1960年に、αリポ酸は犬の血液と組織から簡単にヒ素を除去できることが発見されました。αリポ酸でキレートができる重金属には、水銀、ヒ素、銅、過剰な鉄、カドミウム、過剰なカルシウム、鉛などがあります。

最後にもうひとつのαリポ酸の効果を上げます。それは、αリポ酸はすべての臓器の幹細胞を刺激するというものです。これは前述のBurton先生によると、「LDN(これについてはLDNのページ参照して下さい)とαリポ酸を行うと関節の変形がなければ、関節も完全に治癒できる。肝硬変は、LDN+αリポ酸+ミルクシスルで治癒可能。」とおっしゃていました。
要するに、αリポ酸は臓器の再生を促すという事です。これは、肝不全や腎不全に応用できると思います。特に肝硬変にはかなりの効果があるとされています。

このように多くの利点を持つαリポ酸点滴療法ですが、この治療は猫ちゃんでは利用できません
ワンちゃんのみ適応可能です。猫はαリポ酸に対して感受性が異常に高く問題を起こす可能性があるからです。
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動物の放射線被曝対策



プラセンタ点滴療法



プラセンタとは、胎盤のことを指し、成分として、各種ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸、核酸や様々な細胞成長因子・サイトカインなど多岐にわたる有効成分が含まれています。古来プラセンタは不老長寿の薬、滋養強壮薬として珍重されてきました。現代においても人の領域では、B型肝炎、アンチエージングの他、アトピー性皮膚炎、免疫力の亢進、自己免疫性疾患などに使用されています。また、動物が出産後に胎盤を食べることで産後の体力回復に役立っていると考えられます。

胎盤の薬理作用としては以下のようなものがあります。


  • 自律神経調整作用

  • 強肝・解毒作用

  • 基礎代謝向上作用

  • 免疫不活作用

  • 抗炎症作用

  • 創傷治癒促進作用

  • 内分泌調整作用

  • 活性酸素除去作用

  • 血行促進・造血作用


効果が期待される病気としては、肝炎、肝硬変、潰瘍性大腸炎、糖尿病、喘息、貧血、便秘、角膜炎、ぶどう膜炎、白内障、歯周病、病中;病後の体力回復などがあります。
治療としては、皮下または筋肉注射を週1~2回行います。
また、特に肝炎などの場合は、ビタミンや強肝剤などと合わせて週1回点滴します。
眼科領域では、プラセンタを点眼することで、角膜潰瘍の治療などにかなりの効果を発揮します。


グルタチオン点滴療法


グルタチオンという名前を聞いたことの飼い主さんも多いと思います。グルタチオンは主に強肝剤や点眼薬として有名ですね。このグルタチオンは、細胞内の抗酸化物質としてもっとも重要と言われています。(細胞外ではビタミンCが抗酸化物質として重要)早い話が、細胞内に生じたフリーラジカルを消去する重要な役割を担っています。このグルタチオンは、ビタミンCと強い相互作用を持ち、互いに再充電(還元作用または抗酸化作用)し合います。
細胞内のフリーラジカルが沢山生じると、ミトコンドリアなどの細胞内構造物が障害を受け、慢性変性疾患に陥りやすくなります。実際に癌、肝硬変、腎不全などの慢性変性疾患においては、細胞内・細胞外に関わらず、グルタチオンとビタミンCは低い濃度になっています。
グルタチオン点滴療法は、強肝剤としてだけではなく、抗がん剤などの化学物質のデトックスや慢性変性疾患に補助療法として行います。特に、シスプラチン、タキソールやビンクリスチンなどの抗癌剤により発症した末梢神経障害には効力を発揮します。また放射線内部被曝によるフリーラジカル除去にも効果があると思います。


高濃度ビタミンC点滴療法とは?

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近年急速に注目を集めている、身体に負担をかけないガン治療として、「高濃度ビタミンC点滴療法」があります。当クリニックの獣医師2名は、この高濃度ビタミンC点滴療法の初代認定獣医師であり、獣医療界への正しい知識の普及のために点滴療法研究会獣医師部会ボードメンバーとして活動しています。(参考:点滴療法研究会http://www.iv-therapy.jp/index.html および獣医師向けセミナーhttp://www.iv-therapy.jp/seminar/110417.html )
 高濃度ビタミンC点滴療法というのは、大量のビタミンCを点滴により血管内へ投与することで、一時的に血液中のビタミンC濃度をある基準値以上に維持し、ガン細胞を自然死へ誘導するものです。(詳しくはこちらをご覧ください。http://www.iv-therapy.jp/outline/detail/01.html効果に関しては、他のガン治療と同様に個人の差、ガンの種類による差はあります。しかし、この治療の最大のメリットは、患者さんの免疫力を高めることにあります。一般的に行われている「ガンの3大標準治療(手術、抗がん剤、放射線療法)」のように、生命力や免疫力を落とさせたり、辛い副作用で苦しめたりすることがありません。真に生命の質を大切にした治療法です。この真に身体に優しい治療法は確かな知識と細やかな配慮を要するので、高濃度ビタミンC点滴療法認定獣医師か、またはそれに準ずる研修をされた獣医師の治療を受けてください。


ニンニク注射点滴療法

ニンニク注射は、アリナミンF(フルスルチアミン)を点滴・静脈内投与する療法です。この薬剤自体ニンニクのような臭いがするためこのように呼ばれています。この療法は、疲労物質である乳酸を代謝し、糖のエネルギー産生を促進するため、疲労回復に有効です。季節の変わり目などで疲れやすくなった場合や、激しい運動などでバテ気味のワンちゃんにお勧めです。
投与頻度としては、ケースバイケースですが、概ね週1~2回ぐらいが良いでしょう。